【アプリ開発の流れ】3.アプリを企画する~業務アプリ開発 はじまりから運用までの16ステップ~

投稿者: | 2018年6月19日

アプリを企画する

業務アプリ開発 はじまりから運用までの16ステップ~ indexはこちら

アプリというと、BtoC、つまり一般ユーザが利用するゲームやSNSなどのアプリを想像するかもしれませんが、今回は、業務系アプリを開発する場合、かつ開発を外部委託する場合を前提として説明しています。

今回は、3番目のステップ「アプリを企画する」です。

 

3.アプリを企画する

企画を考えると言われると何やら難しいことに感じませんか?

実際、私は難しいことだと思っていました。

しかし、色々考えなければならない反面、新しいことを考えるというのは楽しいものです。形にないものが出来上がった時の喜びはひとしおです。

ぜひ、そんなワクワクした気持ちでアプリの企画に取り組んでみてください。

 

アプリの企画はアプリの開発業者に考えてもらえばいい?

開発業者は専門家なのだから、専門家に提案してもらうのがいい。

それも1つの案です。

ただし、気を付けなければならないのは、企画まで提案できる開発業者は間違いなく絶対数は少ないです

なぜなら、アプリの企画提案というのは、アプリを開発することとは異なるスキルが必要だからです。

アプリを何百本作った経験のあるエンジニアが提案できるか、というとそれは違います。全く別のスキルなのです。

しかし、アプリの開発を委託する前に、企画をしなければならないということをご存じないお客様がたくさんいらっしゃるのも事実です。そして、そこに開発業者とのミスマッチが生じ、悲劇を生むこととなります。(詳細は機会を改めます。)

単純に申し上げるならば、お客様の業務を外部の業者がどこまで理解できるのか?

一番よくご存じなのは当然ながらお客様自身なのです。

そして、アプリの企画をする(=企画書を作る)ことによる3つのメリットがあります。

 

アプリの企画によるメリット1:考えを整理できる

今回のテーマの最初に記載した、ステップ1「課題・問題を洗い出す」ステップ2「アプリ開発の目的を決める」において、どんな問題があり、どう解決していくのかを考えてきました。ここでの作業を企画書に落とし込みます。その際に、今一度、課題設定が正しいか、優先順位は妥当かといった点を考え、スケジュールや予算と照らし合わせ、考えてきたことの妥当性を改めて評価できる機会となります。

ちなみに、アプリ開発の目的を決めるの回においても、目的の確認・見直しをすべきということを書いていますし、また今回も改めて評価ということを書いています。この後の回でも、再考せよ的なことが出てくると思います。

これには意味があり、プロジェクトにおける問題発覚は、早ければ早いほど修正コストを低く収めることができるためです。

ですから、1つステップを進めるべきに、これで大丈夫なのか?という視点を常に持ち合わせてほしいと思います。

 

アプリの企画によるメリット2:関係者の理解を深めることができる

問題点、課題を洗い出す際にヒアリングした関係者や、経営層に対して説明をする際に利用できます。

ヒアリングした問題点は、アプリが完成した暁にはこのように解決できます!と、社内に公表すれば期待感も膨らみ、今後の協力も得られやすくなるのではないでしょうか。

企画した本人のみならず、関係者のイメージも膨らませ、参画意識を高めることで、さらに良い意見が集まり、良いアプリが出来上がることにつながっていきます。

 

アプリの企画によるメリット3:アプリ開発業者からの提案の真剣度が増す

アプリ開発をしたいというお客様の元に伺うと、どれ位本気で開発されようとしているのかは、企画書の有無によって分かります。

時には、何も資料をお持ちでなく口頭で説明されることも少なくありません。(秘密保持の問題とは別にして)

企画書の一部抜粋ですがとご説明頂ける場合は、「よく検討されているのだな、本気でアプリ開発に取り組んでいらっしゃるな、これは下手な提案はできない、お客様が考えられていることプラスアルファを提案しよう。」我々開発業者側としては、そんな発想になります。

決して、完璧である必要はありません。

例えば、iPhoneで動かせばいいのか、Androidで動かせばいいのか、判断できないなど、業務面とは異なるようなことは、大いに開発業者の提案を求めてください。

技術のことはよくわからないのだけど、業務については我々が主導します。

そんなスタンスが最も好ましいです。

そんな時は、当然アプリ開発業者側としては真剣度が増します。

 

では、企画書に何を書けばいいのか?

例えば、企画書の章立ては以下のようなものです。

(アプリ企画書の章立て例)

・アプリ開発の目的
・課題と問題
・新しい業務フロー
・システム化の対象範囲
・スケジュール
・予算

そもそもアプリ開発をしたことがないので、どれくらいの期間がかかるか分からないし、予算だってどれくらいかかるか分からない。だから、最初にアプリ開発業者にコンタクトを取り聞いてみたい。

もちろん、そのようなお問合せもたくさん頂きますから、それは構わないと思います。

どんな計画があり、何が分かっていて、何が分からないをそのまま伝え、アドバイスをもらっておき、後の開発業者選定につなげる布石にするのもいいかと思います。

 

何事も最初から完璧になどできません。しかし、やってみるプロセスで得ることはたくさんありますので、ぜひアプリの企画作りに挑戦してみてください。


スマホアプリを使った業務システム構築のことなら

株式会社クラボードへお気軽にご相談ください

お問い合わせはこちら