大阪の地震に考える アプリ開発でのDR(ディザスタリカバリ)

投稿者: | 2018年6月18日
アプリ開発におけるDR(ディザスタリカバリ)は万が一の保険

DRは考えておきたいもののこんな恐ろしいことは起こらないことを祈るばかりです

 

今朝、出がけに大阪で地震が発生というテロップを横目に見ただけで、電車では紙の新聞を読んでいたことから、これ程の被害が出ていたとは思いもよりませんでした。

新橋を通った際に、号外が配られており、号外を配布する人を何台ものTVカメラが囲っている。それを見て、遅まきながらネットで情報収集しました。

大坂には友人や、お客さまもいらっしゃるし、出張でもよく足を運びます。
悲しい事故もあったようで、とても残念なことです。

こんなことが起こって改めて考えるのがDRです。

DR(Disaster Recovery:ディザスタリカバリ)とは

DRとは、日本語に訳すと「災害復旧」であり、システムの世界においては、地震などの予期せぬ災害によって被害を受けたシステムを復旧させることを意味します。

一見、アプリ開発と関係ないように思われるかもしれませんが、スマホのみで動いているように見えるアプリであっても、その後ろにはサーバがあり、サーバ上でデータベースなどのソフトが動いています。

このサーバは、クラウド上にあることも増えていますが、クラウドといっても実際はハードウエアがあり、そのハードは、物理的な拠点(データセンター)に設置されているわけです。

例えば、AWS(アマゾンウェブサービス)は東京に4か所、大阪に1か所の拠点があるようです。(2018.6.18時点)

※具体的な場所については公開されていません

 

本ブログでは、アプリを主に業務システムで利用するアプリを中心にご紹介しております。業務システムで利用しているアプリのサーバが、災害によって使えなくなった場合にどうするのでしょう。一時的に使えない程度ならば、まだ幸いかもしれません。しかし、物理的に拠点が破壊されるほどになった場合は、復旧にはかなりの時間がかかります。その間、アプリが使えないとなると、業務への影響は計り知れません。

そのために、もしもの時にどう対応するかを日ごろから対策を打っておく必要があります。

これは、セキュリティ対策に近い考え方なのですが、どの程度の対策を講じておくかによって、かかる費用が大きく変わってきます。

例えば、データが担保されるだけでいいのか、1,2日以内に使えるようにしなければならないのか、数時間以内で回復させなければならないのか。
それによって、備える方法が変わってきます。

イメージしやすくするならば、データをどこかにバックアップしておくだけか、全く同じ構成のサーバ環境を複製して物理的に別の拠点に設置しておくかということです。

後者の環境を作るならば、データを含めて、常時同じ状態の環境を維持しなければならないため、通常運用の倍近いコストが発生するわけです。これを保険として費用をかけるべきかは、経営判断となることでしょう。

コストがかかることであるため、直ぐに結論が出ないにしても、最低限データのバックアップは現在取られているのか、どの程度の期間・範囲(データの)で、確保しているのか程度は確認しておいたほうがいいかと思います。


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