【アプリ開発の流れ】10.進捗管理~業務アプリ開発 はじまりから運用までの16ステップ~

投稿者: | 2018年7月3日
アプリ開発の進捗管理

アプリ開発の進捗管理は工事の現場監督さながらシビアに

業務アプリ開発 はじまりから運用までの16ステップ~ indexはこちら

アプリというと、BtoC、つまり一般ユーザが利用するゲームやSNSなどのアプリを想像するかもしれませんが、今回は、業務系アプリを開発する場合、かつ開発を外部委託する場合を前提として説明しています。

今回は、10番目のステップ「進捗管理」です。

 

10. 進捗管理

進捗管理については、アプリ開発に限ったものではなく、様々なプロジェクトにおいても実施されるものに相違ありません。アプリ開発における進捗管理で留意しなければならないことについて説明します。

作業主体

基本的に、進捗管理の作業主体はアプリ開発会社側です。

発注側は主に進捗会議に参加して、進捗報告を聞くという受け身になりがちですが、進捗報告書の取りまとめはアプリ開発会社がやっており、進捗管理は発注者側が主体となって行なっているというくらいの心構えは必要です。

もし、最終的に納期に間に合わない、納品物の品質が低いとなった場合、発注者に責任追及をするという考え方もあるかもしれませんが(問題が起こったとしても必ずしも全てが開発会社に原因があるとは限りません)、そのような問題を起こさない、あるいは最小限に止める為にも進捗会議での主体性は必要です。

発注者側が進捗管理についてしっかりと関わることはアプリ開発会社側のいい緊張感も生み出します。

 

進捗会議

1ヶ月以内のプロジェクトの様な短期プロジェクトであれば、メールや電話での簡易的な進捗報告であったり、特段の報告もないケースもあるかもしれません。

しかし、数ヶ月に及ぶ様なプロジェクトであれば、定期的な進捗報告を進捗会議という形で実施します。

進捗会議の場では、進捗状況の報告とともに、現在の課題・問題点を洗い出し、解決に努めます。

当たり前のことではありますが、進捗会議は定期的に実施します。忙しくて今週は割愛ということは避けるべきです。それは問題の棚上げに繋がることも多い為です。順調に進んでいるなら進捗会議の時間は短くて済みますし、問題が起こっているなら少しでも早く互いに認識し、解決策を探るべきです。

進捗会議で主に打ち合わせるべきことは以下の通りです。

・進捗状況

プロジェクト全体として、どの様な状況にあるのか。予定通り進んでいるのか、遅延しているのか、もし遅延しているのならばどの程度か、それに対してどのような対策を打つのか。

定量的に、具体的に管理する必要があります。

「遅れていまして、頑張っています。来週までに取り戻します。」という報告はNGです。

なぜなら、どれだけ遅れているのかが分かりません。1日なのか、1週間分なのかでは、問題の大きさが全く違います。対応の仕方も大きく変わってきます。

もし、どれだけ遅れているのかが把握できていなかった場合はスケジュールが明確でないことが考えられます。

 

・課題・問題点

どんな問題点がある(あるいはない)、どう解決するかです。

例えば、プログラミングが始まっているのに、エンドユーザから画面デザインの変更をしたいという問題が出てきた。それにどう対応するのか。スケジュール変更して対応するのか、要望を却下するのか、影響範囲が小さく吸収できるのか。これは都度検討し解決するしかありません。

 

進捗管理はうまく進んでいる時はいいのですが、問題が起きた時にどう対処するか。言うまでもなく、開発規模が大きければ大きいほど対処は難しくなります。

ありがちなのは、要員を追加して対応します。というものですが、いたずらに人を増やして解決しないことも多々あります。これは開発会社側の経験値に大きく依存します。開発会社を選定する際のヒアリング項目の一つとして取り上げてもいいくらいに重要なことなのです。


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