よくあるやり取り
質問の中には即答できるものもありますが、「それは考えたことがなかった」というケースもあるでしょう。
特に、これから新しいアプリ・システムを開発する場合、考えが及んでいなかったことなどたくさんあるはずです。
考えていなかったな。というケースを質問された場合、こんなやり取りがあるはずです。
開発会社:「この機能は、GPSを使って、近くの顧客を表示したいということでしたが、通信ができない場所にいた時はどうしますか?」
あなた:「そこは考えてませんでしたね。うーん、どうしようかな」
開発会社:「では、次回のお打ち合わせの際、お返事ください」
このようなパターンはとても多いです。
このやり取りの何が悪いのでしょうか?
たまっていくペンディング一覧
開発会社としては、お客様の求める通りに提案をし(求める通りというのは提案だとは思っていませんが)、要求通りに作る。これが当然のことであると考えます。
(提案についてはこちらもご覧ください)
【アプリ開発会社選定】 提案・・・見積書だけを出すことではないですよね?
【アプリ開発】発注前に品質を判断する3つの方法とは
それは間違ってはいません。
しかし、当たり前過ぎます。
だからこそ、そこに開発会社のスキルが見えてきます。
アプリ・システムの規模が大きくなればなるほど、考えが及んでいなかったことなど次々と出てきます。エラーメッセージなどの簡単なものから、機能間の矛盾など様々です。これらはペンディグ一覧、あるいは課題一覧という名称でリスト化され、それをつぶしていく作業となるのは当然です。
この作業はなくすことができません。しかし、開発会社のスキル次第で、減らすペースを増やしたり、そもそもリストに載せることなくその場で解決することは可能なのです。
どうしてペンディング一覧は増えていくのか?
さて、そもそもどうしてペンディングは増えていくのでしょう?当たり前のことですが、その会議の場で解決できないからです。では、なぜ解決できないのでしょうか?
それは考えていなかったから。
そうとも言えます。
しかし、本当は、判断するための材料がなかったからなのです。
先の質問に戻ってみます。
「この機能は、GPSを使って、近くの顧客を表示したいということでしたが、通信ができない場所にいた時はどうしますか?」でした。
確かに通信ができない場所にいた場合のことは考えていませんでした。そんな時、頭の中でどんな思考が働いているのでしょう。
・通信できないということは何が起こるのか?
・サーバと繋がらないということ
・データはサーバにあるということは、認識している。
・つまり、データが取得できないから、顧客を表示することができない。
・この利用者はそんな時どうするんだろう。
・実際に利用する担当者に相談してみようか。
こんなことを考えているに違いありません。
で、結局「持ち帰り検討します」「では、ペンディング一覧に追加しておきます」となります。
開発業者のスキルが見える質問の仕方
では、先のやり取りがこのようになればどうでしょう?
あなた:「そこは考えてませんでしたね。うーん、どうしようかな」
開発会社:「そもそも通信ができない場所で使う機会は多いですか?」
あなた:「いや、首都圏での利用がほとんどですからないに等しいと思います。」
開発会社:「今でこそ、地下のお店でも使えるところは増えましたが、まだ一部は地下のお店や、地下鉄で電波事情が悪いところもあります。」
あなた:「そんな時は、電波のいいところへ移動して使えばいいので、そこまでを考慮する必要はありません」
開発会社:「では、通信ができない場所でアクセスした場合は、”通信ができない場所にいます。移動して改めてご利用ください。”というメッセージを表示しましょうか。」
あなた:「そうですね、そうしましょう。」
このような流れになれば、ペンディング一覧を増やすことなく解決します。
また、別のやり取りになったとするとどうでしょう。
開発会社:「そもそも通信ができない場所で使う機会は多いですか?」
あなた:「そうですね、飲食店を回る営業が使うものであり、お店の中で電波が届かないところはまだまだ結構あると聞いています。」
開発会社:「では、通信事情がいい場所にいるところでアプリにアクセスしたら、バックグラウンドでデータをアプリ内に取り込んでおきます。そして、通信ができない場合はアプリ内のデータを使って表示するようにしましょうか」
あなた:「それはいい、そうしましょう。」
というようになります。
つまり、いま答えられないというような質問に際して、答えられるような材料を提供できるのかどうかということです。それが、開発会社側のスキルであり、付加価値です。
ペンディングと思われることがその場で解決できるというのは、後から誰かに聞かないといけないだとか、自分で考えることが増えたなどの精神的なプレッシャーからの解放、そして何よりも仕事を増やさずに済むというメリットがあります。
そんな、質問の仕方一つをとっても開発会社のスキルが見えてくるということがお分かり頂けたでしょうか。
相手がどんな風に質問をし、その後のやり取りがどうなのか、意識してみてください。
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