アプリ開発会社に開発を依頼するに際し、こんなアプリを作りたいとイメージを伝えることがあります。
アプリ開発会社が、「イメージを共有するためにこんなアプリを作りたいということを教えてくだい。」というので「Facebookのようなアプリ」だとか、「Twitterのようなアプリ」と伝えました。
さて、これで本当にイメージが共有されているのでしょうか?
大きなイメージはYes、但し、全く十分とは言えません。
他のアプリを例にしても完全にイメージが共有できることはない。その理由
まず、非常に機能がシンプルなアプリであれば問題はない、あるいは問題があっても少なくて済みます。
しかし、Facebook、Twitter、Instagramなど誰もが知っている著名なアプリの場合、例外もあるとはいえ、複数の人が互いに考えるイメージは、完全に共有できるわけではないと考えるべきです。
例えば、Facebookを例にします。
Facebookの機能の一つに、投稿機能があります。
単純に考えると、こう考えませんか?
テキストを入力して、必要なら写真も付けて投稿する。
ここは共通認識できるところです。
しかし、この画面を見てください。

Facebookの投稿だけでもこれだけたくさんの機能があります。
私自身、今回これを書くために改めて見た際に気が付いたものです。
投稿機能の画面一つとっても
上のメニューバーでは、ステータス、写真・動画、ライフイベントの3種類が指定でき
下のアイコンでは左から順に
① 投稿に写真や動画を追加
② 投稿にタグ付け
③ 今していることや今の気分を投稿
④ チェックイン
⑤ 投稿の日時を設定
⑥ この投稿のプライバシー設定
という6つの機能があります。
さて、これらの機能それぞれがどの程度の認知率か分かりませんが、少なくともFacebookユーザー全員が全ての機能を完全に知り尽くしているとは思えません。
そうした場合、アプリ開発を依頼する側はヘビーユーザーであり、ほぼ全ての機能を使いこなしており、自分にとってFacebookアプリの投稿といえば、これら全て、だからFacebookのようなアプリで、投稿と言えばこれら全てが入っていて当然。と考えます。
逆に、アプリ開発を委託される開発会社側としては、いくらアプリ開発を行っているとはいえ、著名なアプリだからと言って普段は写真とテキスト投稿のみ、たまにタグ付けする。くらいの使い方が日常であるならば、Facebookのようなアプリで、投稿と言えば、テキスト+写真+タグくらいにしか考えないかもしれません。
それで、互いに「Facebookのようなアプリですね。わかりました」で、はじまると後になるにつれ、両者の誤解が明確になっていくというわけです。それが、要件定義段階で明確になればまだ幸いかもしれませんが、もし前述のような差異があれば、要件定義段階でも遅いくらいです。なぜなら、その前の概算見積が全く異なってくるためです。
○○のようなアプリでもいいけれど、次へ進む前に具体的にすること
最初は○○のようなで始まっても構いません。
しかし、可能な限り早い段階で、具体的にはこの機能であることを伝えましょう。この機能であって、このようなではありません。
もっとも、具体的な話しにブレークダウンするのは、アプリ開発会社側の役目でありますが、もし、相手がそんな話を持ち出すことなく、概算見積、契約、要件定義などと進んでいくようならば、ちょっと待って、改めて確認したいのだけれどと一旦立ち止まって確認してから先へ進みましょう。それがお互いに誤解なく進める大切な方法なのです。
(余談)
このテーマを思いついたのは、丁度いま当社のお客様からXXのようなアプリのご依頼を受けたからです。
そのお客様とはありがたいことにもう数年のお付き合いをさせて頂いており、いくつかの開発案件にて、お互いの理解が深まっています。だからこそ、XXのようなアプリで、おっしゃりたい範囲の想像がつくのです。(もちろん、それでも早期に詳細は詰めています。)
長いお付き合いのお客様であっても、自社の社員であっても、互いの頭の中にあるものは違うもの。
それを前提にしたほうが間違いは起こりにくいですよね。
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