当社は要件定義を行う際、フェイス・トゥ・フェイスで行うことにこだわりを持っています。
メールや、メッセージ、Skype等々
直接顔を合わせなくとも連絡を取り合う選択肢がたくさんある昨今でなぜフェイス・トゥ・フェイスにこだわるのでしょう?
お客様が要件を文書化し、メールで送って、それを見ながらSkypeでTV会議でも同じでしょうか?
それは同じようなことなのかもしれませんが、我々はやはりそれとは違うと考えています。
但し、例外もあります。規模の小さなものであれば、それで事足りることもあります。
しかし、規模が大きく、システムに関わる人が複数になる場合は、必ずフェイス・トゥ・フェイスです。
要件定義でフェイス・トゥ・フェイスにこだわる理由
1.表情を見る
要件定義の打ち合わせの際、ところどころで参加者の表情を見ています。
それは、「ここは本当に大切なところなのか?」、「この機能は本当に必要なのか?」というような判断をする際の材料になるからです。
相手が話した内容をまとめ、「こういうことでよろしいですか?」と聞いた際に、安心した顔つきで返事をして頂いているのか、首をかしげて返事をされているのか。もし、安心した顔つきでないならば、「何か理解が違うようなことはありましたか?」と一言問いかければ、何かしら応答が返ってくることもあります。
あるいは、相手が説明をして頂いている最中であっても、力が入っているところと、流して話しているところが分かると、重要性を肌で感じることができます。
もし、メールや文書のやり取りだけだと、文書のスキマに本来あるべきことや、ニュアンスをつかむことはできません。
お客様が業務にも、システムにも相当精通しており、業務のシステム化経験が豊富であれば大丈夫とも考えたくなりますが、お客様も人間です。
細かな抜け・漏れだってあるでしょう。そんな時、話を一緒に聞いていると、自己矛盾だったり、気が付かなかったことに気が付くこともあるのです。
あるいは、反対にお客様も、こちら側の表情を見て頂くことで、「これは理解しているな」であるか、「ここは分かっていなさそう」ということが見えて、必要に応じて説明を手厚くして頂けることもあるでしょう。だからこそ、互いに表情を見ながらの要件定義にこだわります。
2.非公式発言にも耳を傾ける
会議で、こんな光景を見かけることがあります。
隣同士が、ひそひそと「こんなケースもありますよね、それはいいんですか?」「まあ、それはレアケースだからいいんじゃない」のようにだとか、会議に無関係なことではなく、何かしら関係している会話です。
そこには、意外に大事なことが隠れているのです。
会議参加者の性格も影響しますが、自分が気が付いたことがあるが、発言に遠慮してしまう。
そんな様子も気にしていなければなりません。
会議の中での何気ない一言、そこから話が発展していくことがあるからです。
こんなことを見つけられるのは、メールではありえないですし、Skypeやテレビ会議でも気が付きにくいところなのです。
3.結局、効率がいい
大規模の開発の場合、関係者は複数存在します。
営業管理システムのアプリを作るとしたなら、営業を所管する役員、営業の管理者、現場の担当者、システム部門などです。
事前に社内で意見集約を結果だけを頂ければいい。
そう考えたこともないわけではありません。
しかし、一番理想的なのは、要件はある程度まとめておいて頂いたうえで、関係者が集まって話をすることです。それによって、そこでまた忘れていたというようなことが思い出されたりすると、すぐに関係者全員で共有でき、対応を判断できるというメリットがあるので、関係者が集まって随時決定していくというのが結局のところ効率がいいのです。
もし、
①事前に関係者が集まって意見集約
②システム部門が開発会社へ説明
③開発会社で要件定義書を作成
④システム部に対して、要件定義書の内容を説明
⑤システム部から、社内関係者に説明
⑥要件漏れに気が付く
⑦システム部から、開発会社に説明
・・・ というのは、時間が余計にかかるばかりです。
ましてや、このプロセスの一部をメールでやり取りなんかしていたら、いつ収束するか分かりません。
だからこそ、フェイス・トゥ・フェイスで関係者が集まって、意見集約したほうが効率がいいと思っています。
この3つの理由から、当社は要件定義でフェイス・トゥ・フェイスにこだわっているのです。
もし、当社が一緒に開発をさせて頂く機会があれば、ぜひフェイス・トゥ・フェイスでお願いします。
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